こちらのページは先に「葬儀の現状 葬儀社紹介の寺院」のページを読まれた方がわかりやすくなります。
葬儀社に紹介された寺院は、「直接お寺を見るわけでもなく、会うのは式場が初めて」となります。
今後とも“寺院とのお付き合い”をせず、「葬儀の時に形だけ…」という方にはそれでもいいのかもしれません。
ですが、葬儀を機会に「寺院とお付き合いを…」と考えておられる方には、今後の宗教に対する価値観を左右する問題です。
紹介寺院の全てが…という事はありません。
※注意
ここでの紹介寺院とは葬儀社からの紹介です。
寺院間同士、本山宗務所経由の紹介とは全くの別物です。
葬儀社から紹介された寺院に法事を依頼するため連絡を取ると…
● 全く繋がらない 電話番号が違う
● 寺院だが「記録にない」「受けていない」と言われる
● 「忙しい…」と拒まれる
● 受けてもらえるが、何故かお寺には来させない
● 寺院の住所のはずなのにお寺がない
など色々な事があります。
この場合、汚い言葉ですが「葬式坊主」「マンション坊主」「坊主派遣会社」の何れかであることが予想されます。
マンション坊主・坊主派遣会社は「僧籍を持っているのか?」など確認する必要があります。
まれに耳をすることがある程度ですが…
勝手に「○○寺○○です」と実在する寺院の名を語り行う者も存在します。
こちらも「僧籍を持っているのか?」すら不明です。
葬儀社に紹介してもらったからと言って…
● その寺院の檀信徒・門信徒になったわけではない
● 安心できるわけではない
という事になります。
典型的な“葬式坊主”の寺院
葬儀社に買収された寺院
紹介された寺院に行ってみると「宗派が違う」という事もよくあります。
現に、私が葬儀業の勉強の為、葬儀社の手伝いをしていた頃に某公営斎場で…
「あの人(僧侶)…なんで○○宗のはずなのに△△宗の宗紋付けてるんだ?」
「あれ??この人(僧侶)この前は◇◇宗◇◇派だったはず…なんで◇◇宗××派なんだ??」
「真宗大谷派なのに法名じゃなくて戒名になってる…」
さすがにその場では言えませんでしたが…こういう事もありました。
2つ目の件に関しては、◇◇宗に訴えられた等の噂を聞いた直後に寺院が無くなっています。
宗派が違うという件に関しては、浄土真宗本願寺派の寺院を依頼したのに、来たのは浄土宗の僧侶で「浄土真宗も浄土宗も同じだ!!言い方の違いだ!!そんなことも知らんのか?」など言われ罵倒された。というご相談もありました。
単立の寺院はとても難しい問題です。
宗派に所属している寺院にしてみれば、良くない寺院です。
私が第三者的に見たとしても、お勧めはできません。
理由としては…
● 異常に御布施などが高い
● ○○宗となっているのに教義性が全く違う
● 他宗のお経を使っている
● 御本尊が違う
● 宗紋は○○派なのに確認してみると△△派に監視されている寺院
など理由が多々あります。
単立の寺院の場合、ただ○○宗と名乗っているだけで、限度はありますが何をしても、それを指導、指摘する親元の本山がありません。
最後の件に関しては、「寺院が○○派に変わる」「当寺院は○○派の寺院」と騙されている場合もあります。
場合によっては新興宗教の可能性も…無いとは言い切れません。