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〜宗教思想の食い違い〜
信心深い?
世間一般的に、色々なお寺や神社にお参りに行く人たちは信心深いと言われます。
しかし、実際のところは少し違います。
キリスト教やイスラム教の信者で例に出すとわかりやすいかもしれません。
キリスト教徒はイスラム教寺院に見学に行くことはあっても参拝はしません。イスラム教徒も同じです。この方たちが異教の寺院・協会に参拝しようものなら一族が迫害にあい、宗教的には「地獄へ堕ちる」事となります。
明治時代の廃仏毀釈などから、近年の日本人は宗教に対する価値観等が無くなりすべてが混ざってしまっています。
上記の事は仏教にも当然該当するものです。
寺院から、「うちの寺院には信仰心よりも、多宗教の寺院・神社に対する信仰心のほうが強い」と見られれば…
当然、「檀信徒・門信徒を辞めてもらないか?」となる可能性もあります。
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〜宗教思想の食い違い〜
地域の宗教・風習
日本は“お国柄”と言う言葉があるように地域地域によって文化が違います。
文化が違えば“死”を送り出す作法も違いがみられます。
例としては…
・ 葬式(火葬前)の式中に煎餅をみんなで食べる(音を立てなければダメ)
・ 通夜葬式にドジョウ(金魚など)をどんぶりに入れる
・ 通夜葬式を自宅・集会場・寺院・墓地のすべてで行う
・ 御遺体を別の建物で数日間安置し誰も見に行かない
・ 葬儀に仏教の僧侶と神道の神官、両方が来る
など多々あります。
私たちからしたら式中にバリバリと煎餅を食べるなんて…
と、思ってしまいますが、その地域ではしなければならない事なのだと思います。
逆に、私たちがよく見る作法(釘打ち・紙縒り・棺回し・茶碗割など)は他の地域からすると変わった作法なのかもしれません。
風習・俗習などは仏教の作法に地の宗教が混ざり出来た物で仏教の作法では必要のない作法です。物によってはその宗派の教えを否定している物もあります。
しっかりとした寺院ほど、そのような地域的な風習や俗習を嫌い行いません。
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〜墓地の管理トラブル〜
永代使用料と管理費
永代使用料とは「この墓地を○○家末代に渡るまで使わせて頂くため土地をお借りします」という費用で、賃貸物件の礼金のようなものです。永代使用料の中に更地にして返す分の費用が含まれている場合は敷金とお考えください。
※注意 永代供養とは全くの別物になります。
管理費は墓地を清掃、維持等のための費用で家賃・共益費のようなものです。
これらは、墓地のサイズや管理戸数などによりその人その人でバラバラです。
家賃の支払いがない場合追い出されてしまうのと同じように、これらが未納だと追い出されてしまう事もあります。
これから先の時代、少子高齢化の影響から無縁になる墓地が多く、寺院側も当然警戒していますので、しっかりと支払わなければなりません。
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〜墓地の管理トラブル〜
墓地の祭祀
寺院墓地、私営(寺院名義)霊園はトラブルが多々あります。
「墓地の管理費をしっかり支払っているから…」と
・ お盆にお参りに来ていない
・ 塔婆が出ていない(真宗を除く)
・ 法事・法要を行わない、参加しない
など放置されていては、寺院側から見るとコインロッカーのように使われていると判断してしまいます。
この場合も「出ていってほしい」となる可能性があります。
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〜御布施・戒名料が高額〜
これは個人個人の価値観ですので難しい問題です。
確かに御布施がかなり高額だと言われる寺院も多々あります。
そのような寺院に所属されている方は…寺院を変える以外解決方法はありません。
ですが、高額だと言う噂の無い寺院でそのような問題が起こった場合です。
・ 常日頃から定例法座などに出席しているのか?
・ 寺院での催し物に参加しているのか?
・ 寺院への貢献度(役員になっているなど)
など、これらが関係していると思われます。
全く寺院に来ない人が「院号といい戒名を付けてくれ」と言われた時と、常日頃から寺院に来ている方が同じ事を言った場合…
どちらの方が寺院に取って「いい戒名を付けてあげたい」と思えるのか?という事になります。
また戒名は、その宗派に対する信仰心が強い人ほど位が上がるものです。
院号は、その寺院に対する貢献度、または寺院を建立した人などが頂くものです。社会的地位がいくら高くても、寺院に対する貢献度が無ければ頂けません。
寺院に対する貢献度が並、若しくは、無い人が、院号といい戒名を望む場合、「貢献度の高い人に失礼の無いように…」という事なのかもしれません。
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