寺院とのお付き合い
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 〜寺院とのお付き合い〜

 古くからの家督制度のと共に本家分家の付き合いもなくなりました。
 長男が墓地を継ぎ寺院とお付き合いし、次男三男はお付き合いがなくなり、その息子達は「寺院がない」と考えています。
 また、転勤などで田舎から出てきて寺院がないという方も多くみられます。

 そこで「寺院を探し、お付き合いをしたい」という方に、良い寺院の探し方、お付き合いの仕方をご説明いたします。


  〜寺院とのお付き合い〜
    その1 まずは…


 「実家が何宗何派なのか?」が寺院を探す際一番重要になります。
 まず、仏壇があれば仏壇で判断することができます。
 仏壇がない方は墓地の戒名で判断できます。
 「仏壇も墓地もない」という方は親戚に尋ねるのが良いと思われます。

 それでもわからない方は…自分の家系の出身地から割り出すことも可能です。
 ですが、「その宗派を信仰する事が出来るのか?」という事が一番重要です。
 「本家は○○宗だ」という事がわかっても、その宗派に対し信仰心がないのであれば、自分の宗教思想にあった宗派に転派することをお勧めします。


  〜寺院とのお付き合い〜
    その2 寺院探し

 宗派がわかった方や、「この宗派が良い」という方は寺院を探すことになります。
 千葉県内には約3000ヶ寺以上の寺院が存在します。
 (中には、分寺、別院、隠居寺、住職不在寺院などもあります)


 数ある寺院の中から、自宅近辺から数ヶ寺をリストアップします。
 そのお寺の評判を聞くこともお勧めします。
 大手仏壇店などから情報を得る事が出来ます。
 その際、葬儀社に聞く事は絶対にやめてください。葬儀社にとって都合のいい寺院を紹介されることがあります。

 その宗派の宗務所に電話してご紹介頂ける場合もあります。
 また、本家の繋がりなどから、良い寺院を紹介して頂けることもあります。

 その後、リストアップした寺院に、実際にお寺に行って“自分の目で判断する”事をお勧めします。
 木造の古い寺院が良かったのに鉄筋コンクリートだった…
 大きな寺院を想像していたのにプレハブ小屋より小さい…
 「霊園反対!!」などのプラカードがたくさん張られている…
 などの想像外の事があることもあります。


  〜寺院とのお付き合い〜
    その3 住職に直接会う


 寺院にいきなり行ってお話を…となっても、寺院の都合もあります。
 お盆、お彼岸などは寺院は多忙ですので避けてください。
 電話でしっかりと、要件と日時を決めお伺いしてください。

 直接、お話をしたからといっても、すぐに決めなければならない事はありません。

 そして、「この寺院にする!!」と決める際に…
  ・ 自分がその寺院住職と合うのか?
  ・ 距離的な問題などで通えるのか?
  ・ 後を継ぐ子供たちはどう考えるのか?
       をもう一度考え直してしっかりと決めてください。

 「お付き合いしたい」となったら、その寺院に再び電話で連絡をとり、お伺いし寺院とのお付き合いが始まります。