安穏では仏具の修繕を行っております。上の写真は了源寺の輪灯です。
親鸞聖人750回忌法要のために本堂を修繕した際、大手仏具店の修繕チームですら手を出したがらなかった物です。
戦時中の金属回収令から免れるため、有鉛の有機溶剤で分厚く塗られ、さらに焼き付けられ、また更に上から分厚く塗られていました。
住職に「出来るんならやって」と軽い感じに言われ、やってみました。
1. 塗料をバフとルーターバフを使い手作業で剥離
2. 真鍮の割合の測定(銅・亜鉛:鉄:鉛の比率)
3. 割合比率に合わせ、薬剤を作り研磨
4. 専用薬剤で表面の洗浄
5. スイス製特殊コーティング
6. 灯心使用部分は同じくスイス製の耐熱特殊コーティングの焼付け
「1.」の剥離作業中に、自分だけは気付いていたのですが…
実は、200年前の開祖550回忌法要の記念仏具でした。
記念法要時に、大手仏具店が「どうやってやったのか?」と聞きに来るほどの出来でした。
菊灯の修繕の写真です。
輪灯と同じく、表面はスイス製の特殊コーティングをしています。
灯心には、スイス製特殊耐熱コーティングを焼付けています。
灯心を使用際に出るススや油の焦げは、タオルやティッシュで簡単にふき取る事ができます。
また、お手入れは乾いたタオルで拭く程度で十分綺麗になります。
コーティングは、通常の仏具の使い方であれば何十年ももちます。
お値段に関しましては、サイズ・分解時の個数・造りの複雑さ等により異なります。
新品の物を買われるよりは、お安くできるようにさせて頂きます。
写真は法名立てです。本願寺の帰敬式のサイズで作っております。
真宗他派場合はサイズが異なりますが、作ることも可能です。
「こんな物が欲しい」や「既成の物だと使いにくい」などがありましたら、宗派問わず、ご相談ください。
自分もそうですが、意外と当たり前のように使っていて、それが不便な事にも気が付いていない時があります。誰かが気が付くと、いきなり便利な物が生まれそうです。
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